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Author:社労士永江
 岐阜県多治見市で事務所を開いている社会保険労務士の永江正道と申します。
 経営者も社員も笑顔あふれる会社づくりを全力でサポートしています。
 働く人が生きがいを持てる会社・社会をみなさんとごいっしょに築いていきたいと思います。


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人間尊重の経営の実践者――「ドケチ道」(山田昭男・未来工業(株)取締役相談役著)を読む(2)

「ドケチ道」(山田昭男・未来工業(株)取締役相談役著)を読む。

著者山田昭男氏の経営思想(経営哲学)のキーワードは
「人間尊重の経営(者)」だと私は理解している。



最近、CS(顧客満足)は、ES(社員満足)第1でこそ、とおっしゃる
中小企業経営者(あえて中小企業経営者というのは、大企業の経営者からは、あまり聞かないからである)
が増えているように思う。

私の理解では、究極の「人間尊重の経営(者)」とは、
社の従業員の「能力の発揮・発達=人間的発達」を尊重した経営だと思う。

これは、ただ、働きに見合った報酬・給与を支払うだけでなく、
さらに、仕事上でも、私生活上でも、従業員の自己実現を大事にした経営である。

これは、会社のあり方としての理想というだけでなく、
およそ人間社会(人間の組織)の理想のあり方であろう。


山田昭男様著の「ドケチ道」を読むと、
いかに「儲けるか」という経営スキル以上に、氏がこの理想の経営のあり方を
経営理念・思想・哲学としていることを読み取れる箇所が随所に出てくることに感動する。

そのすべてを紹介するすることはできないが、
いくつかを山田氏の言葉を「ドケチ道」から拾ってみましょう。

社員の年間総労働時間は1640時間(労働時間が日本一短い会社)。
年間約140日の休みがあり(有給休暇を除いて)、
1日の終業時間はわずか7時間15分、タイムカードもない、
終業時間の10分後には、すでに全社員が退社している。

何かにつけ「人件費が高いから」とトンチンカンなところでケチろうとするのが
「勘違いドケチ」の典型例のひとつ。ケチの考え方そのものが間違っている。

ライバルが値段を下げても、ウチは絶対に下げない。

私が力を入れているのは、地域社会への文化貢献。
岩城宏之氏指揮の名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサート、
松山バレー団の森下洋子主演公演、前進座による芝居、スペインのアントニオ・ガデス舞踊団、
ロシア国立ボリショイバレエ、上海京劇院による「京劇」。
これを社員にではなく、一般市民に無料で鑑賞してもらっている。

社長の仕事は、社員たちの不満だと思われることを、少しづつ消していくことである。

あなたの会社のノルマ主義だって、一度やめてみたらどうだろうか?
ノルマ主義をやめたから倒産した会社が、本当にあるんだろうか?

年末に社員旅行もふくめて16日間連続で休んだら、なぜか売上が増えた。

ウチの方針は「お客さんにウケる製品づくりにはコストをかけろ」。
同時に、年間400本弱しか売れなくても、社員提案の製品を残す。
社員たちから新たなアイデアを常に引っ張り出しつづけるには、
社員提案制度から新製品が生まれ、それがきちんと残っていくという事実が重要だから。

わたしの社員教育法は3ナイ主義。
「教育しない」「管理しない」「強制しない」の3原則だ。
他人が考えづかないアイデアを生むには、他人とはちがう体験や時間の過ごし方、
あるいは、誰にも真似できない着眼点や感受性が必要。
いずれもギチギチな管理からは生まれにくい。
「教育しない」「管理しない」「強制しない」の3原則を裏返せば、
自分で考え、動き、その結果をみずから検証できる社員をつくること。
それが、私の考えるプロ社員だ。

違う失敗は100回でもOKだが、同じ失敗は2回で降格。
失敗した方が、失敗しない社員よりプラス評価になる仕組みづくりをしてきた。
どれほどの誠意をもって日々の仕事と向き合っているかが最も大切だ。

「勘違いドケチ」は、ケチる優先順位を間違えている。
会社で考えられるケチには2種類ある。
一連のムダ金をケチるタイプと人件費をケチるタイプ。
人件費をケチる前に、一連のムダ金をケチる努力をすべきだ。
一人ひとりの社員のやる気こそが会社経営の基盤。
社員のやる気と戦略としての差別化が、勝ち残る会社の両輪だから。

人の働きぶりは、会社経営の一番の根幹である。
数字上の「合理化」は、会社を蝕むことはあっても、
会社を強くすることは断じてない。
それは会社が、やる気を起こしたり、失ったりする人間の集合体だから。

「言うは易く、行うは難し」――
私は、山田昭男様の経営思想にふれるたびに、この言葉が脳裏に浮かぶ。

もし、日本の多くの企業が山田昭男氏の未来工業のような会社になったら、
日本の会社は、政治は、社会は、どのような変貌を遂げるだろう。

想像もつかない困難・障害が新たに生まれるかもしれない
――こんな疑問が、脳裏をかすめた。

前篇は下をクリック
   ↓
「ドケチ道」(山田昭男・未来工業㈱取締役相談役著)を読む(1)
―はじめてお目にかかった著者山田昭男様の印象―


ぜひ、多くの経営者と労働者に読んでほしい本である。

目次は次をクリック → 「ドケチ道」(山田昭男著)

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コメント

コメントありがとうございます

しのずか先生、コメントありがとうございます。

最近のブログや著書で、人を大事にする

経営者や社労士・サムライ業の方の発言を

ちょくちょく、みかけるようになりました。

大先輩の先生の記事には、いつも励まされています。

働く人からも、良い経営者からも信頼され、

頼りにされる社労士になるべく精進しなければと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。
2011-05-10 01:04 社労士永江 #- URL [ 編集 ]

山田会長は同友会でよく存じ上げており、前著作は私の座右の書となっています。

永江さんの感動が私に伝わってきます。

こんな経営者がいることは奇跡であり、光明でもあります。
われわれは決してあきらめず、より良い職場作りを支援していきましょう。
2011-05-09 21:22 しのづか #- URL [ 編集 ]

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