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 岐阜県多治見市で事務所を開いている社会保険労務士の永江正道と申します。
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労災の相談に対する労基署の対応に疑問

労災の相談に対する労基署の対応に疑問
仕事中に負傷、会社が仕事を用意したとき、労災・休業補償はでないのか



ある会社で運転手として働いているKさんから相談。
まだ、見習いで就職して3か月、仕事中に自分の注意ミスで荷台から落ちて骨折してしまった。
医師の診断は、「2か月の療養を要す」。会社を休んで1週間。

会社に労災を申請してほしいと言ったら、「これまで休んだ1週間分については、補償できないが、今後の分については、できる仕事を用意するので、出勤すれば基本給は出す。医療費も、会社があなたの負担分は全額補償するので労災は申請しない」と言われた。
基本給を補償してもらっても、残業で稼いでいたので収入は大幅ダウンしてしまう。医者も「仕事をするのは無理」と言っている。
労働基準監督署に相談したが「会社が、『できる仕事を用意するので出勤してほしい』と言っているなら、申請してもらっても、労災(休業補償)は出ませんよ」と言われた。

「労基署が言うように労災(休業補償)は、認められないのでしょうか」という相談。

よくある労災を使いたくない会社ですね。
しかし、労働基準監督署の返答というかアドバイスは実におかしい。
まず、労基署は、この事故が労災であるという事実を把握する必要がある。そして会社は、すでに4日以上休業しているのだから、「労働者死傷病報告」を遅滞なく所轄労働基準監督署長に報告しなければなりません(労働安全衛生規則97条)。
そして、この事故は明らかに労働災害なのだから①労災保険で治療すれば負傷者の治療費の負担はゼロであること、②休業の1~3日目までは会社が平均賃金の60%以上を補償しなければならないこと、③4日目から従来の仕事に復帰するまでは、休業した日につき平均賃金の8割の休業補償が労災保険により行われることを話し、④負傷者には申請する権利があり申請するよう案内する――こうした対応があってしかるべきである。

相談者の話しからの判断だが、この労基署は「会社が仕事を用意したときは、労災が認められない」かのようなことを言っているのである。
担当医師が「運転手の仕事はできない。2か月の療養が必要だ。会社が出勤を要請してきても出勤してはいけない」とまで言っているのに、この労基署の回答には疑問を感じる。

業務上の災害により、負傷し、従来の仕事ができない場合、会社が、(負傷者にもできる別の)仕事を用意し、しかも、出勤すれば、休業補償として受けることのできる賃金額(平均賃金の8割)にも満たない給与を支払うというとき、労働者がこれを拒否したら、労災は出ませんというような対応が実際に行われているとすれば、大問題だと思うのですが。


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